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地域と大学をつなぐハブとして、北海道大学 地域水産業共創センターの取り組み

Profile

地域水産業共創センター

教授 博士(水産科学) 福田 覚

福田 覚

北海道大学 地域水産業共創センター 教授 博士(水産科学) 福田 覚氏は、愛知県出身。東海大学海洋学部海洋科学科卒業、北海道大学大学院水産科学研究科博士後期課程修了。専門は水産植物学。学生時代から北海道に憧れ、大学時代にはバイクで北海道一周に挑戦しました。函館には立ち寄れなかったものの、その後この地で暮らすこととなり、深い縁を感じていると語っています。大学院修了後は共和コンクリート工業株式会社 海藻技術研究所の研究員を経て、一般財団法人函館国際水産・海洋都市推進機構の初代コーディネーターを務め、「函館市国際水産・海洋総合研究センター」の立ち上げにも携わりました。その後、弘前大学で約8年半にわたり教育・研究に従事し、2022年に函館市へ戻り、現在は地域水産業共創センターの中核として産学官連携を推進し、地域水産業の発展と共創に尽力しています。

福田 覚

地域水産業共創センターは、北海道大学が函館市・道南地域における知の拠点、地域のシンクタンクとして設立した組織です。産学官金の連携を通じて、地域課題の解決や新たな価値創出に取り組み、地域振興を目指しています。大学の研究力や人材育成力に加え、地域の文化・自然資源といった強みを活かし、産学官協働による水産業の発展とイノベーションを推進。持続可能な地域社会づくりに貢献しています。主な取り組みとして、函館地域の水産資源を活用した函館市が推進する内閣府交付金事業「函館マリカルチャープロジェクト」を支援。水産学と地域文化の融合により、養殖事業を興すことで水産業の新たな可能性を拓いています。また、「知」「情報」「人材」のハブとして大学と社会をつなぎ、次世代を担う人材育成と地域共創の基盤づくりを進めています。

そんな地域水産業共創センターの福田さんに「センター設立の背景」と「地域との連携・人材育成」についてお話を伺いました。

地域水産業共創センターの設立の背景を教えてください。

函館市といえば「イカの街」として知られていますが、10年ほど前から、その姿は少しずつ変わり始めていました。当時すでに、イカの資源量はかつての7割減とも言われており、近年は気候変動による海水温の上昇などの影響で、北海道全体で漁獲量の減少が続いています。一方で、函館市では昆布の生産量が日本一となった時期もあり、資源の状況は大きく変化してきました。

また、近年はブリなどが北の海でも見られるなど、新たな動きも生まれています。このように、これまでの経験や常識だけでは対応しきれない環境変化が進む中で、水産業においては、事業の継続性をどう確保していくかが大きな課題となっています。こうした背景のもと、函館市では2022年から「函館マリカルチャープロジェクト」が進められてきました。本プロジェクトは「キングサーモン完全養殖」「マコンブ完全養殖」「人材育成」を三本柱とし、単なる養殖技術の開発にとどまらず、加工・流通・販売までを垂直統合のモデルとして捉え、総合的な産業構築を目指す取り組みです。そして、この流れの中で、研究と地域、産業と行政を橋渡ししながら、水産業の新たな形を共に創っていくための拠点として、地域水産業共創センターが設立されました。

 地域水産業共創センターの役割や特徴を教えてください。

地域水産業共創センターが函館市にあることの意義の一つは、北海道大学の中に設置されているという点です。大学という立場だからこそ、自治体の枠を越えた連携が可能であり、函館市にとどまらず、北海道全体、さらには世界へとつながる取り組みを展開できることが強みです。もう一つの大きな役割は、大学・行政・企業が連携し、「研究と教育を社会実装につなげる」ことです。研究成果を現場で活かし、地域の中で持続的な仕組みを生み出す。この循環をつくることが、地域水産業共創センターの目指す姿です。

函館市には、水産系をはじめ工業系・IT系など多様な教育・研究機関が集まり、総合的に学べる環境が整っています。函館市国際水産・海洋総合研究センターなど、都市部では実現が難しい研究施設もあり、水産・海洋分野における拠点としての基盤が築かれつつあります。一方で、社会実装や新たな産業創出といった次の段階は、まだ発展途上にあります。地域水産業共創センターはそのハブとして、研究・人材・地域をつなぎ、産業やビジネスへとつながる取り組みを継続的に広げていきたいと考えています。

地域との取り組みを教えてください。 

地域水産業共創センターが地域づくりを進めるうえで大切にしているのは、「内発」「総合」「革新」の3つの視点です。なかでも特に重視しているのが「内発」。地域に暮らす人たち自身がプロジェクトに参加し、自ら考え、行動していくという考え方です。これまでも、地域での勉強会やワークショップなど、内発を促す取り組みは多く行われてきましたが、その熱量が行動につながらないまま終わってしまうことも少なくありません。そこで私たちは、会議や話し合いの内容を「見える化」し、継続的に対話を深める工夫をしています。たとえば地域講話会では、地域の皆さんと「函館のわくわくする未来って何?」をテーマに語り合い、その内容をライブドローイングのように一枚の絵にまとめます。次回の会議ではその絵を見ながら前回の議論を振り返り、続きとして話を進めていく。そうした積み重ねの中で、地域の思いやアイデアを少しずつ形にしていく取り組みです。

この仕組みを継続的に行っていくために、産学官連携「クリエイティブネットワーク」さんをはじめ、多くの地域の方々にご協力いただいています。地域水産業共創センターでは、内発を実行につなげることを大切にし、企業との協働研究や商品開発、地域食材を活かした新たなビジネスの芽づくりなど、さまざまな形で連携を進めています。今後も、地域の団体や企業と力を合わせながら、内発を実行へと結びつけ、持続的に挑戦できる仕組みを育てていきたいと考えています。

 学生との連携や人材育成の取り組みを教えてください。

水産業というと「漁業」のイメージが強いですが、実際には加工や流通、販売など、さまざまな領域と関わる産業でもあります。そのため、分野の垣根を越えて活躍できる人材の育成が求められています。函館市には、水産・IT・工学・商業など、さまざまな分野を学べる高等教育機関が集まっており、分野横断的に学び合える環境が整っています。こうした地域の強みを生かしながら、現場で活躍できる人材の育成を進めています。

現在は、函館地域の複数の高等教育機関と連携し、一部単位取得が可能なCREEN人材育成カリキュラムを実施しています。養殖産業をはじめとする水産関連分野において、研究・技術開発から製品開発、品質管理、企画・経営までを視野に入れた教育を行っています。特に重視しているのが、「水産の現場で学ぶこと」です。養殖現場での実習や、企業と連携した実践的な授業を通じて、教科書だけでは得られない学びを提供しています。また、学生が地域に入り、課題の発見から解決までを経験する取り組みも進めています。こうした学びを通じて、将来的には社会実装や新たな事業創出につながることを期待しています。今後は、学生と地域、そして地元企業がより具体的に関わり合える仕組みを整え、実践の場をさらに広げていきたいと考えています。

函館市の水産業や地域には、どのような強みや可能性があるとお考えでしょうか。

函館市は、古くから水産業とともに発展してきた歴史のある街です。港町として栄え、多くの人や文化が行き交う中で、自然と「海とともに生きる」という価値観が育まれてきました。こうした長い歴史と文化の積み重ねが、函館市の地域の強みにつながっていると感じます。また、函館市はとてもコンパクトで、街としての完成度が高いまちだと思います。海と山が近く、観光都市としての魅力も十分にあり、暮らしやすい環境も整っています。さらに、大学や高専といった高等教育機関も充実しており、学びの機会が多いのも大きな特徴で魅力です。

一方で、全国の地方都市と同じように、人口減少という課題にも直面しています。資源が豊富に見える函館市ですが、制度や仕組みのあり方によっては、その価値を十分に活かしきれていない部分もあります。たとえば、地域の資源をどう管理し、利益をどう地域に還元していくのか。これは今後の大きなテーマだと思います。ただ、函館市の強みは、大学・産業・行政の連携がバランスよく機能していること。その環境があるからこそ、研究も進めやすく、企業にとっても進出しやすい土壌が整っているのではないかと感じています。

今後の挑戦や展望について教えてください。

先人たちが築いた「海の街」としての歴史を受け継ぎ、次の世代がその歩みをどう発展させていくかが大切だと感じています。これからの課題は、「研究や教育の成果をどれだけ社会実装へつなげられるか」という点です。センターの設立によって基盤は整いましたが、今後はそれを地域産業や新たなビジネスの形へと発展させていく段階にあります。理想としては、「函館市の経済発展に向けて、自ら富を創出できる共創の場(プラットフォーム)」をつくっていければと思います。そして、函館市をモデルケースとして、こうした取り組みを道内や全国の地域にも広げ、持続的に発展していける仕組みへとつなげていくことを目指しています。

函館市進出を検討する企業へのアドバイスをいただけますか。

函館市は、水産・海洋に関する研究機関や人材が非常に充実しています。
水産試験場や北海道大学水産学部、高専、産業支援機関などがコンパクトな距離に集まっており、横のつながりを築きやすいのが特徴です。産業・自治体・研究がバランスよく連携できる環境が整っており、たとえば北大には「地域水産業共創センター」、公立はこだて未来大学には「社会連携センター」があるなど、産学官連携の拠点が充実しています。研究や実践がしやすい土地といえるでしょう。また、地域の人たちの「協働する力」も、函館市ならではの大きな魅力です。「ここまで一緒に動いてくれる地域はなかなかない」と感じることが多く、それこそが函館市の強みだと思います。

歴史があり、美味しいものがあり、そして人のあたたかさがある。スルメイカのように噛めば噛むほど、昆布のだしのようにじわりと味わいが深まっていく、そんな魅力を持った街が、函館市です。

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