各分野の産業活性化を目指す、学術研究機関の連携
函館市で約半世紀ぶりに誕生した酒蔵「五稜乃蔵」は、上川大雪酒造の川端慎治総杜氏の指導のもと、函館・松倉川水系の超軟水と北海道産の酒造米を使用して日本酒を醸造しています。また、酒蔵には函館高専が研究用のラボを併設されており、酵母や麹など発酵分野の研究のほか、設備の改良や開発などもテーマとした共同研究を行う予定で、新たな産学連携の拠点として期待されております。
函館の地域独自の強みを活かしたお土産品の開発をしました。函館の縄文文化を伝える博物館である函館市縄文文化交流センターに常設展示されている、国宝・中空土偶。その中空土偶のレプリカのデータ化(3Dスキャナー)をし、フィギュアを作成しました。
函館市の基幹産業でもある食料品製造業では、安全・品質管理において温度管理が非常に重要です。なかでもレトルト食品においては、加熱温度と加熱時間から算出するF値(殺菌効力)の測定・管理が必要不可欠です。しかし、函館市には設備投資費が潤沢な企業が少なく、既存設備にF値測定機能を後付けして管理することが多いです。 そこで、サンテクノ社の自動車向けバッテリー監視技術を、食品の加熱殺菌時の温度と殺菌効力(F 値)を測定する「食品製造業向けF値ロガー」の研究開発へと展開し、デジタル技術の活用による函館市の産業の生産性向上支援を目的としました。
様々な業種の働き方を分析することにより、「働き方」を変え、「働く」に関わる人の幸福度を上げることを目的に、進出企業様のソリューションである働き方改革アプリケーション「WORKS.REPORT(働き方レポート)」を活用し、働き方を可視化することにより、働き方に関する「気づき」を検証する実証実験を実施しました。
函館市が進める未来のIT人材育成のため、函館市内の高等教育機関に通う学生さんを対象に、日頃ソフトウエア開発等を行っているIT企業のエンジニアによるサポートを受け、実際にアプリ開発を行うことで、実践的なIT技術の向上を図ることを目的として「はこだて観光ハッカソン」を開催しました。
函館市内外の協力企業と連携し、函館市電の混雑回避および分散乗車の促進のため、函館市電の車両内にIoT機器を設置し取得した画像データを元に、車内の混雑状況、車両の位置、進行方向の把握などを行い、函館市電の利用者に対してWEBサイトを通じ、最寄りの停留場に近づいてくる電車の混雑度を知ることができる仕組みを提供することで、混雑回避を促す実証実験を実施しました。
キングサーモンとマコンブの完全養殖技術、さらには先駆的な取り組みとして魚類養殖により排出されるCO2を海藻養殖により吸収する地域カーボンニュートラル(RCN)による水産養殖研究を推進し、地域で養殖産業群を形成するとともに、その現場での実践的な教育研究により企業と若者を集め地域に定着させることで、持続可能な水産・海洋都市の実現を目指す取り組みを進めております。
学術研究機関、高等教育機関、民間企業、行政からなる産学官連携組織である「クリエイティブネットワーク」では、より競争力のある企業体質への転換と新しい理論や開発された新技術を産業活動に生かし、地域の産業経済の自立的な発展に寄与することを目的に、他地域への視察研修や講演会などを通じて様々な知見を広めているほか、活発な異業種交流を行っております。
函館市に進出いただいた企業様やクリエイティブネットワークの会員企業様を対象に、函館市内の高校や大学で開催される企業説明会に参加する機会を提供しております。学生側は地元企業をより深く知ることができ、企業側は採用につなげることができます。
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