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函館から未来をひらく 若者と地域をつなぐ学びの場

Profile

一般社団法人いとのこ

代表理事下沢 杏奈

下沢 杏奈

一般社団法人いとのこ 代表理事 下沢 杏奈氏は、石川県出身。大学進学を機に北海道函館市へ移住し、大学時代に築110年の古民家を活用した学生シェアハウス兼イベント拠点「わらじ荘」を立ち上げるなど、地域の若者が集い学び合う場づくりに尽力してきました。大学卒業後は演劇団体での俳優活動を経て、2021年5月に「一般社団法人いとのこ」を設立。同法人の代表理事として、高校生や大学生が「自分の人生を自分で選択・構築する力」を育む教育プログラムや探究学習の企画運営に取り組んでいます。

下沢 杏奈

一般社団法人いとのこは、2021年に設立しました。函館コミュニティプラザ Gスクエア(函館市本町)では週2回「みちどこ」を運営しています。また、グランディールイチイ(函館市美原)には常設拠点「まざる場」があり、函館市子どもの居場所事業の運営会社と協力しながら活動を行っています。主に、道南地域の高校生・大学生を対象に、自分自身の価値観や未来を主体的に選び取る力を育むことを目的とした教育支援事業を展開しています。「みちどこ」プロジェクトや、学校でのオリジナル探究授業、産学官連携コミュニティ「学生団体ISARIBI with」の運営、さらに企業と連携したインターンシップ「MY TURN」など、さまざまなプログラムを展開しています。

「想像できる未来より、びっくりする未来をつくる」を合言葉に、地域の若者が学び、挑戦し、成長できる環境づくりに取り組んでいます。

そんな下沢 杏奈さんに、「まざる場」にて、「地域と連携した教育活動の取り組み」や「地域とつながる教育活動の魅力」についてお話を伺いました。

 函館に拠点を置き、教育活動を始めたきっかけを教えてください。

私は石川県出身で、高校時代から県外に出たいと思っていました。海を渡れば海外と考え、北海道に目を向けたところ、恩師から「函館は夜景がきれいだから」と勧められ、北海道教育大学 函館校への進学を決めました。恩師の「どこに行くかよりも、誰と出会うかが大切」という言葉が、今も心に残っています。実際に函館で多くの人と出会う中で、みんなが誰かの知り合いのような温かいつながりを感じました。

大学4年時には東京の企業から内定をいただいていましたが、函館で出会った人々とのご縁から、「築110年の古民家を活用してみないか」という話を受け、直感で「内定先に行くよりこちらのほうが面白いかもしれない」と思い、函館に残ることを決意。後輩たちの悩みを目の当たりにしたこともきっかけとなり、数人で共同生活を始める中で、自然な流れで学生シェアハウス兼イベント拠点「わらじ荘」が誕生し、若者が安心して集える場として機能するようになりました。
しかし、わらじ荘へ来られる学生は一部であることに気づき、より多くの若者に届けたいと考えました。そこで、函館市内のGスクエアやグランディールイチイに居場所づくりを広げ、幅広く活動するために2021年に「一般社団法人いとのこ」を設立しました。学校帰りにふと立ち寄れるような安心できる場所をつくりたいと思っています。

 「いとのこ」の取り組みを教えてください。

現在、函館市内では、函館コミュニティプラザ Gスクエアで週2回「みちどこ」を運営しています。さらに、グランディールイチイには常設拠点「まざる場」を設け、函館市子どもの居場所事業の運営会社と協力しながら活動しています。また、中学・高校・大学生を対象とした教育支援や地域連携にも力を注いでいます。

中高生向けには「道南each」というプロジェクトを展開しており、今年で5冊目を迎えました。参加する中高生は興味テーマごとにチームを組み、街に取材に出かけ記事を作成します。記事の編集や誌面デザインも生徒自身が手がけ、1冊の雑誌として発行します。私たちはその過程を伴走支援し、生徒が編集者・記者として発信する経験を大切にしています。

また、北海道大学を中心に2023年に発足した「学生団体ISARIBI with」の立ち上げや伴走支援も行っています。北大・未来大・教育大など道内複数大学から約70名が参加し、函館をより魅力的な街にするプロジェクトを企画・運営しています。毎月の総会やレクリエーションを通じて学生同士の交流を深め、学び合うコミュニティとしても機能しています。
私は、こうした若者の活動と地域の大人たちをつなぐナビゲーターとして、双方が共に成長できる環境づくりを大切にしています。

函館で暮らす若者の印象と「いとのこ」の関わりについて教えてください。 

函館の大学生には、やむを得ず希望する学部とは異なる進路を選んで進学してきた学生も少なくありません。そうした学生の中には、コミュニケーションが得意でなかったり、自信を持ちきれなかったりする子もいて、多くが悩みを抱えながら日々を過ごしているように感じます。

例えば、高校1年生の頃から通っていた女の子は、家庭に居場所がなく悩んでいましたが、活動を通じて「ひとりでもやっていける力がある」と自信を持ち、この春には東京の企業に就職が決まりました。私がどこまで影響を与えられたかはわかりませんが、彼女の変化は私自身にとっても大きな励みになっています。

一方で、学生起業に挑戦する若者も現れており、「学生団体ISARIBI with」のコミュニティ内では、そうした取り組みに刺激を受けて成長する学生も増えてきています。

実際に、弊団体でインターン支援を行った学生の一人は、食やグルメに関心を持つ控えめな性格の若者でしたが、地元企業での経験を経て、現在は東京の大手企業で働いています。本人も「とても楽しい」と話してくれていて、私自身も嬉しいです。

私は、若者が自分らしさを見つけ、自信を持って歩んでいける場を、これからもつくっていきたいと思っています。

若者が求める企業像について教えてください。

函館の学生には地元で働きたいと考える子が多い一方で、東京でのキャリアや経験、給与水準と比べると、新卒で地元企業に進むか迷うことも少なくありません。

大学生の視点から見ると、学生や若者が企業に求めるのは、企画や広告関連、商社・コンサルなど、函館にいながら東京や札幌とつながる機会がある環境です。また、理想的なのは、若者がやりがいを持って働ける環境です。多くの学生は、社会人になったら自分のやりたいことができないのでは、と不安を抱えています。そのため、学生時代に考えたことや挑戦したいことを社会人になっても実現できる会社が望まれます。社会人になっても「思い切りやっていいよ」と言ってくれる会社であれば、規模の大小を問わず魅力的です。

そんな中で、高校生のころから関わってきた子たちが地元で活躍する姿を見ると、本当に嬉しく感じます。今年も「みちどこ」から包括支援センターに就職した子や、北大から共創センターに進んだ子がいます。こうした事例から、函館での就職も少しずつ増えてきていることを実感しています。

今後の展望を教えてください。

近くに広くてかっこいいコワーキングスペースを作りたいと考えています。フリーランスや東京で働く方もリモートで帰ってこられる場所にし、学生や卒業生と一緒に活動できる場にしたいです。さらに、IT未経験の社会人にとっても学びの場となり、IT人材育成の拠点になればと思っています。

また、教育や子ども向けの活動にも力を入れたいです。小学生から社会や仕事に触れる機会を作ることで、将来の選択肢を広げられるようにしたいと考えています。家庭環境が限られた子どもたちにも、学びや挑戦の機会を提供したいです。ここでは、大人の場所、子どもの場所といった区切りを設けず、みんなが自由に集い、学び、挑戦できる環境を目指しています。

私自身は、次の世代を育て、後継者をつくっていくことも大切にしていきたいです。

函館進出を検討している企業や、函館で新しいチャレンジを始めようとしている方へ向けて、メッセージをお願いします。

こうした活動を応援してくれる企業が函館に来てくれると嬉しいです。学生や若者と一緒に街を面白く、発展させられる企業との連携が理想です。この街ならそれが実現できると信じていますし、函館はこれからもっと楽しくなっていく予感があります。面白い取り組みや人が増え、函館に「帰ってきたい」と思える街になっていくと思います。

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