インタビューに答えてくれた人
北海道エアポート株式会社函館空港事業所商事部 商事部長 佐藤 拓郎
東洋大学法学部を卒業後、東京都の税理士法人で経験を積み、Uターンして函館に帰郷しました。現在は、北海道エアポート株式会社函館空港事業所商事部の商事部長を務めております。函館での生活は、仕事とプライベートを充実させやすい点に魅力を感じています。
佐藤拓郎さんは、2012年に東京からUターンし、北海道の玄関口である函館空港で活躍するビジネスパーソンです。東京都の税理士法人で培った「経営者に対して提案をし続ける」という姿勢を函館空港でも発揮し、既存の枠を超えた新しい企画に挑戦。地域と連携したお土産店「函と館」をオープンしました。
さらに、地域の魅力や挑戦を発信する「函館ソラボレーション」などの企画を通じて、空港と地域をつなぐ活動にも積極的に取り組んでいます。
こうした取り組みの中で生まれた地元の生産者や企業とのつながりを大切にしながら、佐藤さんは現在も函館空港の体験価値の向上に欠かせない存在となっています。そんな佐藤さんに「函館で働く魅力」と「函館の暮らしの魅力」を語っていただきました。
大学進学を機に東京で暮らし、その後も働いていましたが、「東京の人」にはなりきれませんでした。常に「いつかは函館に帰りたい」という思いがあり、東京在住の函館出身者たちと定期的に「ジンギスカンを食べる会」を開催し、故郷を懐かしんでいました。その場で同郷の妻と出会い、結婚、子どもが生まれたことを機に、家族のこれからの暮らし方を真剣に考えた結果、Uターンを決意しました。
函館空港では、東京の会計事務所での経験を活かし、経理業務に携わることになりました。しかし、人と人をつなげる活動や企画にも憧れがあり、さらに東京で積み重ねた経験を活かしたいとの想いもあり、さまざまなチャレンジに挑戦する機会をいただきました。
函館の文化や工芸品の魅力をもっと広く発信したいという思いから、地元の職人さんや生産者の方々と協力し、お土産屋「函と館」をオープンしました。このお店は「地域と空港を結ぶプロジェクト」として評価され、2016年にはグッドデザイン賞をいただくことができました。
その後、「函館ソラボレーション」という企画にも取り組みました。これは、函館空港を拠点に道南地域の魅力や新たな挑戦を発信するプロジェクトです。「地域を応援し、地域の価値を感じられる空港へ進化する」という想いを込めて始めたこの取り組みは、函館空港と地域とのつながりをさらに広げることに貢献できていると感じています。
現在は、函館空港のリニューアルプロジェクトにも取り組んでいます。観光客だけでなく、地元の方々にも喜んでいただける店舗の計画を進めております。
今後も函館空港のミッションバリュー「つながる つなげる ひろげる HAKODATE」を軸に、訪れる方々が喜びを感じ、そして働く仲間たちが生きがいを感じられる「輪」が広がっていく未来を目指して活動していくつもりです。函館空港を訪れる方々に、親しみやすい場所にしていきたいですね。
函館での暮らしは、仕事とプライベートどちらも充実させやすいところが魅力的です。
また、実際に函館で暮らしてみて感じたのは、「ちょうどいいサイズ感」の心地よさです。東京ほど忙しく働く人は少なく、仕事のフィールドも見つけやすい環境です。
最近は「生ハム」作りにも取り組んでいます。地域の料理人に指導いただきながら本格的に燻製などにも挑戦しています。
「人との関わり」を通じて解決できることも多く、最初は不安でも、勇気を持って挑戦できました。
QOL(生活の質)を高めやすい点も大きな魅力です。仕事帰りに温泉やサウナでくつろげたり、思い立ったらすぐにスノーボードなどのアウトドアを楽しむことができるのも素晴らしいです。
庭で気軽にBBQを楽しむなど、家族とゆったり過ごせる時間も大切にしています。
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